いざ鎌倉

何年ぶりだろうか?鎌倉を訪れるのは?
久しぶりの鎌倉を目からもお腹でも堪能しようと昨日鎌倉で
何を食べようか?とネットで、昔訪れた穴子料理のお店を調べ電話をしてみた
予約しようと思ったら今月いっぱいで、閉店すると言う店主の寂しい声が聞こえて来た。同業者としてその寂しさは良くわかり絆されてしまった
 店主曰く「その事を知った昔馴染みのお客様が毎日沢山訪れていらっしゃるので予約は取りませんが早めにいらして下さい」との事だった。
 いつも美味しいものに固執してしまう私、結果的に友達を疲れさせてしまったかもしれないが目的の一つに加えた。

 「久々の鎌倉だ!鎌倉の空気だ!」

 駅に着くと私は心の中で叫んでいた
 大河ドラマの影響だろうか?紫陽花が盛りだからだろうかいっぱいの人だった。
コロナはどうなっている?

  湿度が低く爽やかな風に吹かれながら
小町通りを抜け八幡宮を眺めながらそのお店に向かい30分程歩いた
 お店は普通の住宅をレストランにしたもので家庭的な雰囲気を醸し出し
ていた。
 電話で店主が仰っていた様に沢山のお客様が家をぐるっと囲む様に並んでいた。
友達と二人一旦諦め近くの杉本寺や竹で有名な報告寺を巡ろうと向かった。
 苔の美しい杉本寺 竹が涼しく美しい報告寺をを後にし諦められず再度そのレストランを訪れた。
 少しは空いているかな?と期待したがやはり沢山のお客様が並んでいらした。
お腹も空いて来たし覚悟して並ぶことにした。
窓から穴子を焼く良い匂いがしてくる。
 並んでいらっしゃるお客様全ての人に苛立った様子もなく皆楽しそうにおしゃべりをしたりスマホを手にしながら待っていらした。
 私たちも庭のタワワに実った梅の木を眺めたり幼い雀の楽しそうな様子を眺めたり
突然現れたリスに驚かされたり さりげなく置いてあるメダカや 金魚がさらに気持ちが和らいだ。
 途中で私たちのすぐ後に並ばれた二人の男性の方たちのインテリジェンスで前向きなお話しが耳に入りいつのまにかお話しに加わり、時間が経っていった。
やっとお部屋に迎い入れて頂いた。
なんと2時間待ったのだ!
 お料理が運ばれて来た!
閉店される店主の思いがわかり「お疲れ様でした!」そんな気持ちでとても美味しく頂いた。 
 今日のもう一つの目的は混み合う大覚寺や明月院の紫陽花を避け長谷寺の紫陽花を見ることだったのだがお昼に時間がかかってしまい間に合わなく断念することになった。
残念だったが久々の江ノ電、そしてそこから眺めた海、小さなお寺で見た清楚な紫陽花・・・
色々な草花に触れその名前を思い出そうと二人して「あれあれ そう それそれ!」
そんな繰り返しだった。
 いい鎌倉だった