フジコヘミング

     朝起きると青空が広がっていた
最近お店が忙しいので体を休めるため時々2連休を作ることにしたので
もしかしたら蛍に会いに行けるかも?と
諦められなくて月夜野の観光課に電話でお天気を聞いてみた
雨模様だという、残念!
何故こんなに蛍の光に惹かれるのだろう?
幼い頃カルタに書かれていた絵と言葉「ほ、ほ、蛍の豆提灯」と細い草の上で可愛い蛍が豆提灯を肩にかけている絵なのだ!この時期になると思い出す♪
    そこでかねがね見たかったフジコヘミングのドキュメンタリー映画を見に行こうと出かけた
スウエーデン生まれで画家の父、(フジコの絵日記の素晴らしさは父の影響)日本人のピアニストの母のもとに生まれ厳しい母の教育があって今の素晴らしいピアニストフジコが在るのだ
カラヤンに見出され今からという時に聴力を失い、貧乏をし、長い間陽の目を見ずの時代が続き60歳になって実力を見出されたという(実力はあったのだけど)
紆余曲折があり
今、80歳を超えエネルギッシュな心温まる演奏を世界あちこちで行っていらっしゃる
子供がいないので猫や犬を殊の外愛していらっしゃる
映画の中でこんな事をおっしゃっていらした
・人生は時間をかけて自分を愛する事だと
・譜面に書いてないことをイメージを持って弾のだと
   恋をし、やぶれ、そして今も尚恋をしそれが独特なフジコの音色になっているのだと思った
古くて良いもの(調度品、窓のガラス)を好みそんなものに囲まれた生活をあちこちに垣間見ることが出来た
自分の名前を残すのでなく家を残したいそう(どう生きてきたか?家を見るとわかるのだろう、林芙美子の家を見たりするのが好きだという)
ドイツの家もフランスの家もアメリカ、東京、京都と全てが古い家!それを手入れし温かい空間に作り上げその中で音が生まれて行く
ラ、カンパネラは誰にも負けないとおっしゃっていらした
いい映画だった