故郷の新聞

  コウモリは超音波を発し蛾(が)を捕らえる。片や蛾には超音波を捉え、攻撃をかわす機能が備わる。だがシステムは双方100点ではなく、そこそこの65点。失敗もするから、ともに生きていられる。高崎東部小教諭の加藤久雄さん(53)が近著『65点の君が好き』(風雲舎)に書いている話だ。加藤さんには、自然の原理は「弱肉強食」ではなく「調和」で、「どんな命も一緒に生きていこう」というメッセージに思える。
 加藤さんは森の中に自然学舎「どんぐり亭」を開設、不登校の子や親たちのカウンセリングを私費で行っている。どんぐり亭を訪ね、初めてお会いしたのは2010年の夏の盛りだった。
 人は心に〝愛情のコップ〟を持っている―その時にうかがった話で強く印象に残った。周囲の励ましなどでそれは満たされ、困難にも立ち向かえるのだという。加藤さんの活動である。
 「何をしてもうまくいかない」。子どもの悲鳴に答える。「だからこそ、みんなで支え合って生きていこうとするんだと思います」「あなたの幸せを祈ってくれている人がきっといる」。加藤さんのまなざしは優しく温かい。
 人の命をいとも簡単に奪う事件が絶えず、暗たんたる思いだ。「でもね、それでも伝えたいんですよ」と加藤さんからのメールにあった。「それでも、世の中は目に見えない善意に満ちているんだよ、と」 
私は全国の各新聞のコラムをよく読む
殊の外故郷の上毛新聞のコラム「三山春秋」を、上記のものは今日のコラム
・・・私の夫は息子が高校生になっても尚、帰宅すると玄関で息子達を抱きしめて「ただいま!」と言っていた
そして、子供に甘いのか試験で60点をとると「お赤飯だ!」と言って育てて来た
息子達は60点は我が家では合格点と思いのんびり過ごしていた
長男は高校生の時一生懸命作ったお弁当を持って学校の近くの池で友達と遊んでいたあり、その友達からお弁当のお礼を言われた事があった
次男は芸大7浪・・・
夫はそれを良しとしていた
しかし、今の息子達を見ていると、それらの経験がいたるところに「よいものとして」現れている
親ばかかもしれないけどそう思う
加藤先生の「65てんの君がすき」・・・とても良くわかるような気がする
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